ホームへ戻る2026年8月4日(火)01 / 13

Day 01:AIとCanvaの基本をつかむ|生成AI入門とデザイン実践

生成AIの仕組みとGeminiの使い方を知り、Canvaの画面・素材・AI機能を自分で探せる状態を目指します。

今日の学習ゴール

AI・生成AI・LLMの違いを説明でき、Geminiへ目的に合った指示を出せるようになります。後半ではCanvaの画面を見ながら、テンプレート・図形・テキスト・AI機能・書き出し場所を自分で見つけます。

Day 01前半カバー:AIと生成AIの基本
Day 01後半カバー:Canva使い方入門・基礎

今日の学習ロードマップ

01

AI・生成AI・LLMとは何か

講義動画①を見る AIとは?仕組み・できること・生成AIとの違い
AIの定義と従来型AI・生成AIの分類

AIは、人間が行ってきた判断や処理を、データとルール・学習結果を使って実行する技術の総称です。従来型AIは、迷惑メールの識別や需要予測のように、既存データの分類・予測を得意とします。生成AIは、学習したパターンをもとにテキスト・画像・音声・動画・コードなどの新しいコンテンツを出力します。

まず「何を出力しているか」を見る

分類や予測をしているのか、新しいコンテンツを作っているのかで、AIの説明は変わります。生成AIを使うときも、出力された内容が事実かどうかは別に確認します。

LLMが次に続く単語を確率的に予測する仕組み

LLM(大規模言語モデル)は、膨大なテキストデータから文脈を学習し、入力の続きに来る可能性が高い単語を順番に予測して文章を組み立てます。そのため、自然な文章を作れても、現実の出来事を直接確認しているわけではありません。

入力
「初心者向けのチラシ案を」など、目的と条件を渡す
予測
文脈に続く言葉を確率的に選び、文章を組み立てる
確認
人間が事実・固有名詞・数字・権利関係を確認する
生成AIにできることの一覧

生成AIは、アイデア出しや下書き、画像のバリエーション作成を速くする道具です。完成品を無条件に採用するのではなく、目的に合う案を複数出し、採用理由を人間が判断する使い方が安全です。

ハルシネーションとファクトチェックの注意点

もっともらしい回答ほど確認する

存在しない機能名・URL・数字を、AIが自然な文章として出すことがあります。検索や一次資料との照合、実際の画面確認を通して、使う情報だけを残します。

02

Geminiの基本操作とプロンプトの型

講義動画②を見る Geminiの使い方 完全ガイド
Geminiへのアクセスとチャット画面

GeminiはGoogleアカウントでアクセスし、チャット欄へ指示を入力して使います。回答が合わないときは再生成や別の回答案を比べ、質問を短く分けて調整します。画像をアップロードすれば、写真・手書きメモ・図表の内容を読み取らせることもできます。

場面最初にすること確認すること
文章作成目的・読み手・長さを伝える事実と固有名詞
画像理解画像と質問を一緒に渡す読み取り違い・見落とし
Workspace連携`@Google Docs`等で対象を指定する共有範囲と機密情報
プロンプトで役割と目的を指定する

指示は、役割・目的と背景・出力形式・制約条件の4つをそろえると、修正の回数を減らせます。最初から完璧な文章を期待せず、出力を見て条件を追加する前提で使います。

そのまま使えるプロンプト例

あなたは初心者向けのデザイン講師です。 目的:シャンプー商品のInstagram投稿案を考える 背景:Canvaで作る、30代女性向けの明るく親しみやすい投稿にしたい 出力形式:タイトル案を3つ、各案の狙いを100字以内で表にする 制約:専門用語を避ける。ネオン・暗い配色・過度な装飾は使わない。
プロンプトの出力形式と制約条件

うまくいかないときの修正順

まず目的と読み手を追加し、次に出力形式を指定します。それでもずれる場合は、採用したい例と避けたい表現を1つずつ示します。

Geminiの画像理解とGoogle Workspace連携

画像や社内資料を扱うときは、入力してよい情報かを先に確認します。個人情報・機密情報を不用意に貼り付けず、必要なら匿名化したサンプルで試します。

Geminiを実務で使うときの確認ポイント

AIの回答は下書き・整理・比較の材料として使い、最終的な判断と外部への提出は人間が行います。

03

Geminiで画像を作る

講義動画③を見る Google Gemini(Nano Banana)の画像生成
Geminiへ画像生成の指示を出す基本

画像生成では、主題・構図・雰囲気・用途を具体的に指定します。「何となくおしゃれ」だけで終わらせず、写真風・水彩画風などのタッチ、縦横比、背景、入れたい要素を分けて書くと比較しやすくなります。

01
作りたい主題と用途を決める
02
スタイル・構図・色・背景を指定する
03
出力を見て、変更点を1つずつ追加する
生成画像を追加指示で修正する方法

一度に全部を変えようとせず、「背景だけ明るく」「赤い花を追加」のように変更点を絞ります。構図を保ちたい場合は、参照画像を使う方法もあります。

イラスト・写真風・参照画像の活用例

生成画像は、イラスト、写真風ビジュアル、参照画像を使ったバリエーション、アイコンやワンポイント素材、季節違いの展開などに使えます。用途に合う解像度と構図かを確認してからCanvaへ持ち込みます。

生成画像のトーンを変えるバリエーション
画像生成時の著作権と文字再現性の注意

生成後に必ず確認すること

既存作品に似すぎていないか、人物・ロゴ・文字が正しく再現されているか、用途に必要な解像度かを確認します。文字入り画像は、文字をCanva側で入れ直す方が安定する場合があります。

前半実習:AIへの指示を組み立てる

作業タイマー押すと背面で計測します。画面はそのまま読み進められ、時間になったら上部に知らせます(スヌーズ/解除を選べます)。

今日の4要素を使い、Canvaで作りたい販促物の下書きをAIに相談します。

役割:あなたは初心者向けの販促デザイン講師です。 目的:自分が選んだテーマの商品紹介画像の案を出す 背景:テーマは「シャンプー/スイーツ/ファッション」のいずれか。Canvaで作る。 出力形式:構成案を3案、各案に「主役・色・文字・配置」を付ける。 制約:初心者が再現できる内容にする。事実確認が必要な情報には「要確認」と付ける。

確認:AIの回答をそのまま採用せず、固有名詞・数字・画像の権利・Canvaで再現できるかを確認してから使います。

01

Canvaの画面を見て、テンプレートと図形を探す

講義動画④を見る Canva使い方入門・基礎
最新Canvaのダッシュボード

Canvaは大型アップデートでボタンの位置や機能が変わることがあります。最初にトップページの表示を観察し、左上の「デザイン」から目的のテンプレートを検索します。たとえば「パン」と入力すれば、パン屋のInstagram投稿向けテンプレートを探せます。

テンプレート検索とデザインの基本フロー
図形とテンプレートを使った編集

探すときは用途の言葉を使う

「おしゃれ」だけで検索するより、「パン屋 Instagram」「新商品 告知」のように用途や対象を足すと、候補を比較しやすくなります。

02

図形・テキスト・文字装飾を組み合わせる

オリジナル図形を生成するCanvaの機能

「図形を生成」では、たとえば「猫の顔」のようなテキスト指示から4パターンの図形を作り、気に入ったものをクリックして挿入できます。挿入後に色を変更できるので、既存の配色へ合わせて調整します。

テキストボックスとフォントの追加

左メニューの上から3番目にある「テキスト」から「テキストボックスを追加」を選びます。フォント検索で「筑紫」と入力すると、「筑紫A丸ゴシック」「筑紫B丸ゴシック」などの候補を見つけられます。

テキストエフェクトと影の設定
テキストのグラデーション設定

装飾は読みやすさの後に足す

エフェクトやグラデーションは、文字が読める大きさ・太さ・コントラストを確保してから使います。装飾を増やして読みにくくなったら、まず効果を外して比較します。

03

ページ・画像・CanvaのAI機能を使い分ける

ページ追加とページ複製

「ページを追加」で新しいページを作り、「ページを複製」で同じ構成を増やせます。複数枚のSNS投稿では、1枚目で決めたレイアウトを複製して、写真と文章だけを差し替えると統一感を保てます。

マジック作文で既存文章を膨らませる方法

マジック作文は既存の文章を膨らませたり、構成を整えたりする機能です。ゼロから長文を書かせるより、まず短い下書きを入力して「続きを作成」させる方が、元の意図を保ちながら修正しやすくなります。

画像のテイストをデザインに合わせる機能
背景透過と画像アップロード

画像のテイスト合わせや背景透過を使うと、素材の雰囲気をそろえられます。自分の画像・動画もアップロードでき、容量は無料版5GB、有料版(Pro)1TBです。アカウントのプランとアップロード対象を確認してから使います。

04

リサイズ・書き出し・CanvaAIの場所を確認する

リサイズとCanva内アプリの活用

作成中のデザインは、ページ追加の横にあるボタンから別サイズへ展開できます。SNS投稿をプレゼン資料用へ変えるなど、用途を変える前に、文字や画像が切れていないかを確認します。Canva内の「アプリ」には追加の作業を助ける機能があります。

ダウンロード形式とCanvaAI

「共有」から「ダウンロード」を選び、PNG・PDF・動画・PowerPoint形式など用途に合う形式を指定します。トップページの「Canva AI」では、デザイン作成・画像作成・ドキュメント作成などをAIへ相談できますが、生成内容の確認は省略しません。

用途候補形式確認ポイント
Web・SNS画像PNGサイズ・文字の切れ
印刷・共有資料PDFページ順・余白
発表・編集可能な資料PowerPointレイアウト崩れ

後半実習:Canvaの中から機能を探す

作業タイマー押すと背面で計測します。画面はそのまま読み進められ、時間になったら上部に知らせます(スヌーズ/解除を選べます)。

参考動画を見ながら、対応する機能をCanvaの画面から実際に見つけてチェックします。これは作品を完成させる実習ではなく、画面のどこに何があるかを覚えるための探索実習です。

事前準備:Canvaの会社アカウント(vorwaerts/フォアベルツ)へ入れることを確認してください。
参考:実習アーカイブ公式参考動画

Day 01のおさらい

カードをクリックして、前半のAI・Geminiと後半のCanva基礎を振り返りましょう。

POINT 01
生成AI

生成AIは、学習したパターンをもとにテキスト・画像などの新しいコンテンツを出力する。

POINT 02
LLM

LLMは文脈に続く可能性が高い単語を予測し、文章を組み立てる。

POINT 03
指示の4要素

役割、目的・背景、出力形式、制約条件をそろえると、AIへ意図を伝えやすい。

POINT 04
ファクトチェック

AIの自然な回答を事実とみなさず、固有名詞・数字・URLなどを人間が確認する。

POINT 05
Canva検索

用途や対象を含めた言葉でテンプレートを検索し、候補を比較する。

POINT 06
AI機能の使い方

図形生成やマジック作文は、ゼロから任せきりにせず、下書きや条件を渡して調整する。

POINT 07
ページと素材

ページ複製、画像のテイスト合わせ、背景透過、リサイズで用途に合わせて整える。

POINT 08
書き出し

PNG・PDF・動画・PowerPointなど、用途に合う形式を選び、レイアウト崩れを確認する。

今日の確認

Day 02へ

次回はCanvaの新機能で制作の引き出しを増やし、今月つくるものを決めます。Day 02の教材を公開しました。